4 日本語のピッチアクセントの基本

英語は音の強弱でアクセントを表しますが、日本語は音の高低(ピッチ)を使います。英語で「student」を発音すると、母音の「u」が強く発音されます。(実際は、強く発音されると同時にピッチも高くなっています。一方、日本語では「高」と「低」の二種類のピッチを使います。例えば、「せんせい」のアクセントは「L-H-H-L」です。ピッチが「高」から「低」になるところがアクセントの場所です。ですから、「せんせい」のアクセントは第3モラにあることになります。アクセントがない単語もあります。

日本語の場合、音の強弱は比較的一定しているので、英語母語話者の場合は音の高低にたいする感覚を身につける必要があります。

標準日本語(東京方言)の単語のアクセントには以下の二つのルールがあります。

1 ピッチは一度低くなったら、その後上がることはない。

2 第一モラと第二モラは同じであってはならない。(「H-L」か「L-H」のどちらか)

以下は、モラ数ごとにすべてのアクセントのパターンを網羅したリストです。

赤の矢印はアクセントの場所を示しています。

アクセントは助詞や他の後が後ろにないとわかりにくいので、以下の例では後ろに助詞をつけています。

1モラの単語

1モラの単語のアクセントは後ろに助詞つけて発音しないとわかりません。アクセントのパターンは二つあります。

アクセントの位置:1     
                My hand hurts.        

アクセントの位置: 0      
               My stomach hurts.

 

2モラの単語

アクセントのパターンは三つあります。

アクセントの位置: 1       
                   I use chopsticks.
         
アクセントの位置: 2       
                   I cross a bridge.          

アクセントの位置: 0       
                   I walk on the edge of a street.

 

3モラの単語

アクセントのパターンは四つあります。

アクセントの位置: 1      
                     Where do you go?
           
アクセントの位置: 2      
                   I go to Japan.            

アクセントの位置: 3      
                   Everybody goes.           

アクセントの位置: 0      
                   I go by car.

 

4モラの単語

アクセントのパターンは五つあります。

アクセントの位置: 1      
                      I like literature.               

アクセントの位置: 2      
                      I go on Saturday.               

アクセントの位置: 3     
                     Taiwan is hot.               

アクセントの位置: 4      
                     I have a younger sister.               

アクセントの位置: 0      
                     I go to a university.

 

Exercises

   
one-mora nouns        two-mora nounds       three-mora nouns      four-mora nouns

 

 
one to four-mora nouns
    Exercise on knowledge of accent    

  
Accent Judging (Numbers 1, 2, 3, and 0 refer to accent positions.)