第7章

テキスト:第七章

この章では「ペイント」と「ドロー」と呼ばれるグラフィックの二つのタイプについて勉強します。絵を描くのは基本的に楽しい活動なので、うまくできるようになると楽しみも倍増します。WWW上にある素材集なども、自分で必要な者に加工できるようになります。ペイントでできることとドローでできることを概念的にきちんと区別して理解してください。ある画像をコンピュータ上で見たときに、「これはペイントだ。だから、これこれができる」とか「これはドローだから、これこれができる」という判断ができるようになれば、しめたものです。また、ペイントをドローに変換したり、その逆の変換をしたりすることもできます。ソフトの中にはペイントとドローの両方を扱えるものもあります。

ドローの基本単位はオブジェクトです。しかし、オブジェクトを幾何学的な単純図形と考える必要はありません。オブジェクトそのものが複雑な形を持っていることもあります。例えば、ペイントで描いてある絵を丸ごとオブジェクトに変換すると、それは単一のオブジェクトになります。

この章でのペイントの練習にはWindowsのアクセサリーについてくる「ペイント」というソフトで十分です。ドローの練習はワードの作図・描画機能を使います。ワードのマニュアル本では作図・描画機能の章で地図を描く例がよく使われているようです。日本語教育で使うにはどうすればいいか考えならが、練習してみてください。 

追加説明&ムービーヘルプ 

Windowsのペイントに関しての追加説明

1.  ペイントでの縮小/拡大:ペイントで描いたイメージを一旦縮小して、その後でまた大きくしようとすると、ギザギザになってしまい、元にはもどりません。ドローで描いたイメージは元に戻ります。WMV形式 MOV形式

ワードの描画機能(draw)に関しての追加説明

1 描画機能への入り方:描画のツールバーの表示の仕方:表示メニューのツールバーの図形描画をチェックする。すると、ウィンドウの下の方に「図形の調整」や「オートシェイプ」などの項目が入った描画ツールバーが現れます。英語版のワードでは「Draw」という言葉が使われています。WMV形式 MOV形式
Word 2007では、まず「挿入」メニューのオートシェイプを使って、何かを描いてください。(丸でも線でも、何でもいいです。)そうすると「描画ツール」という新しいリボンが現れるようになります。

2 描画の仕方:描画ツールバーの四角や円、または、オートシェイプの中の色々な形を選んで、文書内の任意の場所に描いていきます。テキストボックス、ワードアート、マンガのフキだしのようなオートシェイプなども試してみて下さい。
Word 2007では、「描画ツールバー」というのはないよです。オートシェイプの中にすべて入っています。

3 描画キャンバス(大きな四角の枠)が出てきてしまう:ツールバーから形を選ぶと画面に大きな枠が現れることがあります。これは描画キャンバス(drawing canvas)と呼び、それなりの機能はあるのですが、ない方が分かりやすいので、出ないようにします。ツールメニューのオプションの全般を開きます。その中の、「オートシェイプの挿入時、自動的に新しい描画キャンバスを作成する」のチェックをはずして下さい。WMV形式 MOV形式

4 描画でのグループ化:それぞれ描いた形はそのままでは独立しています。いくつかをまとめて、一つの部品として扱った方が便利です。それをグループ化と呼びます。例えば、ネコの目は白い円の上に、少し小さい黒い円をのっけて、描きます。その二つの円をグループ化すれば、目というユニットを作ることができ、二つがずれてしまうことはありません。もちろん、後でグループを解除することもできます。また、グループ化は何段階でもでき、それぞれの段階でグループを解除することができます。WMV形式 MOV形式
Word 2007では「描画ツール」リボンの中の「配置」という部分にはいっています。

5 描画でのグリッドの使い方:描画ツールバーの「図形の調整」の「グリッド」を開きます。「描画オブジェクトをグリッド線にあわせる」をチェックすると、色々な部品をきちんとそろえて並べることができます。グリッドの大きさは可変で、グリッドの表示をきめることもできます。WMV形式 MOV形式

 

教科書を読みながら、CDに入っているソフトや練習用のファイルを使って、絵の編集に慣れてください。

Windows用グラフィックソフト

Mac用グラフィックソフト

マッキントッシュようのペイントプログラムで、お手持ちのマックがクラシックモードが動く少し古いモデルなら、Super Paint 3というところをクリックしてダウンロードしてもいいです。新しいモデルのマックでは動きません。

ダウンロード:SuperPaint3.sea (1.3MB) , SuperPaint3.hqx (1.8MB) (始めのseaがだめだったら、hqxをダウンロードして下さい。)

SuperPaintはドローとペイントの両方の機能を持っていますが、ペイント機能だけを使ってください。下の図のようなツールメニューの一番上にコンパスとブラシが少し重なったアイコンがあります。ブラシはペイントモード、コンパスはドローモードを表しています。ですから、必ず、ブラシが上になっている状態で作業してください。

 

ダウンロード(Windows): Ch7Example1.bmp, Ch7Example2.bmp, Ch7Example3.doc, Ch7Example4.doc, Ch7Example5A.doc, Ch7Example5B.doc

ダウンロード(Mac): Ch7Example1.pict, Ch7Example2.pict, Ch7Example3.doc, Ch7Example4.doc, Ch7Example5A.doc, Ch7Example5B.doc

 

ドローを使って地図などを作る時に役にたちそうなサイト

ディジタルコンテンツ(教育用画像素材集)
地図などに利用できるイラスト多数。地図で使用できるものは「教育用画像素材集」→「基本語彙・シンボル」の中にある。それ以外でも文化を教える際などに役立つ絵が多数ある。情報処理振興事業協会
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/

School Icons Club

学校、教育用のイラスト集。地図用のイラストは充実している。教育用のアイコンも揃っており、「アイコン」をクリックすると「地図用アイコン」「地図作成用」「家」などのページへいける。
http://www.schoolicons.com

検索するときのヒント:地図用のたてものをダウンロードするには検索方法として、googleなどで「たてもの」「素材」とタイプするのもよいのですが、「シムシティ」と入れると結構キレイな質のいいものが出てきます。「シムシティ」は自分の都市をつくるゲームで、建物を建築していくので、そこにはたくさんの建物の素材があります。(担当:木下)