追加 3 (まだ工事中です...)

デジタルビデオカメラとビデオ撮影について


miniDVテープを使うモデル DVD-RWを使うモデル ハードディスクをつかうモデル

一般用のビデオカメラの主流がデジタルビデオに変わってしばらくたちました。おかげで、我々が撮影したビデオをコンピュータに取り込むことが簡単になり、ホームメードのビデオを教材として使うことへの敷居も低くなりました。また、ネットワークのスピードが向上したことで、YouTubeのようにインターネット上でビデオを観ることも簡単にできるようになりました。(www.youtube.com) 無料のビデオ編集ソフトでさえも、自分で撮影した街の風景や会話を教材として使えるように加工することができます。

デジタルビデオカメラの小型軽量化にともない、記録媒体も大別して三種類になりました。一番古いのはDigital Video CassetteまたはminiDVと呼ばれるテープです。また、テープのかわりに小型のDVD-RWという媒体を使った機種もあります。録画時間は標準スピードで60分、半倍速で90分です。そして、現在は小型のハードディスクを搭載したビデオカメラが主流になりつつあります。ハードディスクに直接記録されるので、録画媒体は必要なくなり、連続録画時間も長くなります。ビデオカメラ本体も手のひらに乗るぐらいに小さく、軽くなっています。撮影された映像はDV端子(写真参照)あるいはUSB端子を使ってコンピュータに接続して、映像を転送します。DV端子はコンピュータ側のIEEE1394 (Firewire)という規格と基本的に同じですが、端子の形が違っています。転送する時、コンピュータ側では、映像を保存するためのムービーメーカー(Windows Movie Maker)というソフトやアイムービー(iMovie)というソフトを使って転送します。操作はどちらのソフトでもほぼ同じで、カメラをVTRモードに設定して、ソフトを「画像の取込み」にして、ビデオの再生を始めます。すると、動画がビデオファイルとしてコンピュータに保存されます。ただし、ビデオファイルはサイズがとても大きくなりますから、長い動画の場合はハードディスクのスペースに十分ゆとりがないと出来ません。必要なら外付けのハードディスクを使わなければならないでしょう。

 miniDVテープ DVD-RW

デジタルビデオカメラのDV端子  

映像をビデオカメラからコンピュータに移動して、動画ファイルとして保存すると、ビデオファイルは自由に編集することができるようになります。シーンをつなぎあわせたり、シーンの変わり目に効果を入れたりすることもできます。また、声のナレーションだけを後から録音することもできます。できあがったファイルはWMV、AVI、MOVといった形式のファイルとして保存されます。ウィンドウズではAVIとかWMVという形式がよく使われ、マッキントッシュではMOV(クイックタイム)という形式がよく使われます。WMVやクイックタイム用の「プラグイン」と呼ばれるソフトをダウンロードすれば、ウィンドウズでクイックタイムを再生したり、マッキントッシュでWMVファイルを再生することができるようになります。

初心者のためのビデオ撮影(元国際交流基金浦和センター門上氏からのアドバイス)

以下のビデオ撮影の初歩的なルールを守るとでき上がった映像がホームビデオっぽくなくなります。

1 編集することを前提として撮る。

2 ビデオのズーム機能は極力使わない。自分でどうしても近づけない時だけ使う。

3 事前にどう撮りたいかをリハーサルする。カメラを回さないまま、動かしてみる。(こうすると、自分の目に入ったものに対して、興味本位でカメラをふらなくなる。)

4 カメラはこまめに止めて、後で編集する。カメラを回しっぱなしにしておく必要はない。(歩きながら町並みなどを撮っていて、店の中に目をひく物があった時は、まず全体を撮りながら店の前を通り過ぎる。そして、一旦カメラを止めて、戻って来てクローズアップで被写体だけのショットを撮る。)

5 会話などを撮る時は、外付けのマイクが必要な時がある。(特に野外など)ドラマの撮影シーンなどで見られる、毛皮のようなカバーがかかった長い棒が指向性の強いマイクである。マイク担当の人間が発話者に向ける。ただし、このようなマイクは高価なものであり、録音もある程度本格的なものになる。また、襟につけるピンマイクもインタビューなどを撮る時には便利である。)

6 建物が並んでいる町並みを撮る時。カメラをまず横に動かして、パノラマ的に撮る。その後、目立つ建物を上から下へ、または下から上へ撮る。後で編集してつなげる。(テレビのドラマのコマーシャルの後のオープニングシーンなどが参考になる。)建物の名前や社名がある場合には、動かさずに数秒撮っておく。

7 予算が許すなら、広角レンズ(0.7倍程度)を購入する。広角のほうが一般的に使いやすいが、家の中などを撮影する時や会話のクロースアップなどには、特に便利。広角レンズは1万円〜1万5千円ぐらいです。

8 場所の紹介のための映像を撮っている時は、文字情報が入った映像を必ず撮る。(例、公園や建物の名前が入った看板、プラットフォームにある駅の名前、博物館の名前が入っているプレートなど。)編集した時冒頭に入れるとわかりやすくなる。

上記のようなアドバイスを念頭においてテレビのドラマを見ると、場面の撮り方などの参考になります。もっとも、筋はわからなくなってしまいますが。