フォント
基本的には文字の字形のことで、印刷物でもコンピュータでも使われます。印欧語ではTimesやHelveticaなどと呼ばれるものがあり、日本語では明朝体やゴシック体などがありますが、その種類は大変多いです。あたかも手書きや毛筆書きのように見える印刷物にも特別なフォントが使われています。
技術的にはフォントは二種類に分けられます。一つはアウトラインフォントと呼ばれ、文字の輪郭を数式で表し保存してあります。もう一つはビットマップフォントで文字を点の集まりとして表しています。現在は文字サイズの変更のしやすさや、印刷したときのきれいさに優れているアウトラインフォントが主流になっています。
フォントはその時に使っているコンピュータに搭載されていなければなりませんから、あるフォントを使って作った文書を他のコンピュータで見た場合、全く同じものが現れるとは限りません。しかし、コンピュータは指定されたフォントがないときは、代替フォントを使うので文書が読めなくなることはありません。もちろん、日本語フォントが一つも搭載されていないコンピュータでは日本語は表示されません。
フォントのサイズはポイントという単位で表します。72ポイントの文字を印刷するとその高さが大体1インチになるようにデザインされています。通常の文書で私達が使用しているのは12ポイント程度です。