日本語入力・インプットメソッド

 使用文字種の多い日本語の入力も印欧語に比べるとはるかに複雑です。現在、最も一般的な入力の方法はキーボードを使うことですが、キーボードには100余りのキーしかありません。そこで、多くの人は仮名をローマ字で入力し、さらに漢字変換をすることで日本語の文を入力しています。この一連の処理を行っているのが日本語入力システムです。(インプットメソッド(IM)と呼ばれることもあります。)MS-IME、ことえり、ATOKなどはみんな日本語入力プログラムの一つです。そして、ワードやエクセルを使っている時でも、日本語を入力するときは日本語入力システムが処理しています。ですから、日本語入力システムは基本ソフト(OS)とアプリケーションの中間に位置していると理解しておいてください。音韻の数が少なく同音異義語が多く、しかもスペースで単語を区切ることをしない日本語ではこの入力システムの性能は入力効率に大きな影響を与えます。(以前はFEPとも呼ばれていました。)