モニター関連用語

よく使われる言葉:CRT、LCD、TFT、ビューイングアングル(viewing angle)、解像度(Resolution)、大きさ(Size)、ピクセル(Pixel)

CRTと液晶モニター
 コンピュータに使われているモニター(ディスプレイとも呼ぶ)には大きく分けて2種類あります。一つは従来のテレビの中に入っていたブラウン管の技術を用いたもので、CRT(Cathode Ray Tube, まさにブラウン管のことです)と呼ばれます。大型化がやさしく、安価ですが、筐体が大きく重くなります。もう一つは液晶(LCD)の技術を用いたもので, いわゆる薄型の平たいディスプレイです。少し高価(特に大きいものは)ですが、省スペース、省電力、軽量といった利点があり、ここ数年こちらのタイプが主流になりました。値段も大幅に下がってきました。液晶の中にも何種類かありますが、コンピュータのモニター用にはTFT(Thin Film Transister)とよばれるものが、多く使われています。(電卓などで使われているのも液晶ですが、これは違った種類のものです。)

ビューイングアングル(視野角)という言葉はLCDディスプレイの宣伝などによく見かけられます。これはディスプレイ上の画像を横から見たときに、見える最大の角度を表しています。以前はこの角度が狭かったので、広くなったことが宣伝に使われるようです。

最近は 薄型テレビの普及とも相まって、コンピュータのディスプレイとテレビが一体化してきています。

解像度(Resolution)と大きさ(Size)とピクセル(Pixel)
 コンピュータは画像をモニター上に点と集まりで表現します。この点の一つ一つをピクセル(pixel)と呼びます。(画面を虫眼鏡でみるとピクセルが見えるはずです。)モニターの性能を表すときに1024X768といった表現が使われますが、これはそのモニターが横に1024個のピクセルを持ち、縦に768個のピクセルを持っていることを表しています。ですから、画面上には80万個ほどのピクセルが存在することになり、コンピュータはその一つ一つの色を決めて画面上のイメージを作っています。これに対して、640X480というモニターがあったとすると、ピクセルの数は大幅に少なくなります。これをモニターの解像度と呼びます。
 では、ここでモニターの大きさと解像度の関係を考えて見ましょう。市場には色々なサイズのモニターが出回っています。しかし、大きなモニターでも小さなモニターでも解像度が同じであれば、画面上に現れる情報量は同じです。ですから、モニター自体の大きさに比例して、画面上のイメージの大きさも違います。(小さいテレビでも大きいテレビでも見えるものには変わりがないのと同じことだと考えてください。)一方、モニターのサイズが同じでも、解像度が高いと画面の中のイメージ自体は小さくなり、その分全体が「広く」なり、画面上の情報量が多くなります。つまり、複数のウィンドウを同時に開けても重ならないといったことが出来るようになります。仕事場が広くなったようなものです。しかし、解像度が高いと文字などもすべて小さくなります。ですから、(私のように老眼が出始めて)小さい文字が読みにくい人にとっては、解像度が高ければいいとは一概に言えなくなります。大型で解像度が高ければ理想的ですが、デスクスペースがそんなにとれないかも知れません。ただし、モニターの解像度は低く設定することもできますから、画像や文字を自分の見やすい大きさに調整することができます。解像度の違いを実感したい人は、試してみてください。モニターを選ぶときはこのように解像度と大きさの関係を理解していることも必要です。