ソフトウェア・プラットフォーム
プラットフォームは元々「少し高くなった壇」という意味で、日本語では駅のプラットフォームという言い方が一番親しみ深いでしょう。コンピュータの分野では、ハードウェア(つまり機械そのもの)を一番下と考え、その上にソフトウェアが乗っていると考えます。ソフトウェアの中で一番下に位置するのが基本ソフト(オペレーティングシステム・OS)です。ですから、基本ソフトの分だけ高くなった壇をソフトウェアプラットフォームと呼ぶようになりました。そして、様々な種類のソフトがそのプラットフォーム上で作動するという言い方をします。
現在Windows、MacOS、UNIX/LINUXが代表的なソフトウェアプラットフォームと言えるでしょう。あるソフトがWindows上では作動するが、マッキントッシュでは動かない時、「このソフトはWindowsプラットフォームでは動くが、Macintoshプラットフォームでは動かない」と表現します。逆にあるソフトが複数のプラットフォームで作動すると、そのソフトはクロスプラットフォームであると言います。例えば、Microsoft社のOfficeはWindows版とMacintosh版があり、クロスプラットフォームです。また、NetScapeのWWWブラウザはWindows,
Mac, UNIX/LINUXのそれぞれの環境で作動するバージョンがあり、これもクロスプラットフォームです。
以前ソフトウェアプラットフォームが確率していなかった時代には、同じソフトでもNEC版や富士通版などコンピュータメーカーごとに違うバージョンを作らなければなりませんでした。現在はこういった問題は解消されて、ソフト開発もソフトウェアプラットフォームを基本にして、より効率的に行われるようになりました。